スーパーで出会った小さな縁起もの —「起き上がり小法師」

先日、近所のスーパーで買い物ついでにふらっと日用品コーナーを歩いていたら、ふと目に入ったカゴの中に、なんとも懐かしい姿を見つけた。

起き上がり小法師——会津地方の郷土玩具で、転んでも起き上がる、あれだ。

一体150円(税込)。
値段も手頃で、何より顔がいい。いや、厳密には一体一体ぜんぶ顔が違う。
手作りだからか、目の描き方も微妙にズレてたり、頭の丸みも不ぞろいだったりして、そこがまた実にいい味を出している。

ちなみにこの「小法師」、単なる飾りじゃなくて、れっきとした縁起物。
古くは会津藩の時代、七転び八起きの精神を象徴して、「家族全員分プラス一つ」買うのが習わしだったという。
一つ多く買うのは、来年もう一人家族が増えるように…という願いを込めてのことらしい。

そういう話を思い出しながら、カゴの前で10分。
ついに「こいつだ」と決めて、ひとつ連れて帰ることにした。

これで車内の小法師は三体目。
揺れながらコロンと起き上がる姿を見ると、なんとも和む。
年をとると、こういう“間”に癒やされる。

それにしても、最近はちょっとした小法師ブームが来てるらしい。
SNSでも「推し小法師」なるものが話題になってるとか。
いやはや、時代は変わった。

もしどこかで見かけたら、ぜひ一体、連れて帰ってみてはいかがだろうか。
ちょっとした癒やしと、運気アップのおまけ付き。

ただし注意点がひとつ。
たま〜に「起き上がらない小法師」も混じってるんで、店頭ではそっとテストしてから買うのがオススメです(笑)

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